メッセージ

  発達に困難さを示す子どもたちは、出生の3%と言われてきました。しかし、近年ではその割合が10%に達しているとも言われるようになり、発達に困難さを抱える子どもたちが増えてきています。その困難さは、個人の発達の問題だけではなく、環境の問題が絡むことで、子どもたちの表す状態が、より複雑なものにもなってきています。

 

私たちは、これまで療育・教育・相談の場で、発達に課題を持つ子どもたちと、その保護者に対して支援を行ってきました。しかし、個々人の力での支援には限界があり、充分な支援を行っていくことに難しさを感じていました。

 

 そこで、私たちは、志を同じにする人たちを結集して、発達に課題を持つ子どもたちと、その保護者を支えるために、責任ある組織体制としての法人を設立いたしました。当法人は、発達に課題を持つ子どもや保護者へ直接的な支援を行なったり、園、学校、及び関係機関へアドバイスなどの間接的支援を行ったりします。

 

 法人の名前“はしばみ”は、昔この地に数多く生息していた植物からとりました。花言葉に「調和」「和解」「一致」という意味があるからです。子どもたちが、自ら抱える課題と向き合いながらも、これから出会う様々な人たちと調和しながら、社会的自立に向かって一歩一歩前向きに歩んでいく姿を、私たちはめざしています。 

 

  

  

  NPO法人はしばみ理事長  𠮷川 治